- アキュラホームグループが「壁-1グランプリ」に込める思い
- 大会に参加せずにスポンサーだけ行っている企業もある中で、アキュラホームは、長らくスポンサードとともに参加者としても大会に関与し4年連続総合優勝(前身の「木造耐力壁ジャパンカップ」から通算7回)を続けてきました。
弊社では1年に1度となるこの場を、生きた商品開発や教育の場として位置付けています。国産材の活用、合理化を追求した新世代木造の開発、また直近では災害に強く大空間や大開口を実現する8トン壁の開発、中大規模木造に向けた新工法などに結び付いています。また社員の技術教育や大工の施工技術の向上、プレカット技術の合理化などに役立て、実業に直結した場として活用しています。
今、持続可能な社会を実現するためのSDGsの観点からも、再生可能で脱・炭素の木造住宅が世界的に注目されています。そのような中、今年の「壁‐1グランプリ」は、北は宮城県から南は沖縄県まで、全国の「木造住宅の未来」を担う、大学・短大や専門学校の研究者、ゼネコン、ホームビルダーまで10チームが参加。参加者はいずれも、木質構造にこだわりを持ち、耐力だけでなくデザイン性や施工性、コストや環境、総合力をもって今後の業界を先導しようという熱き志をもったチーム。アキュラホームグループも、東京大学・稲山正弘教授率いる東京大学大学院木質材料学研究室及び篠原商店との共同開発チーム「アキュラ・チーム匠」として今年も参戦しました。
今年は、東京大学・稲山正弘教授の研究と、アキュラホームグループの優秀な大工たちが長年にわたって培ってきた高度な施工技術を結集して開発した耐力壁「貫~ヴィーナスの誕生~」で参戦しました。

「アキュラ・チーム匠」
今年は貫〜ヴィーナスの誕生で参戦
- 壁ワンを通して企業から学生への支援風土を推進
- 今回の総合優勝はものつくり大学、トーナメント優勝は滋賀職業能力開発短期大学校。他の参加大学も技術進歩目覚ましく学生チームの技術の向上が目立った大会でした。アキュラホームグループは、企業は学生の柔軟な発想と技術向上への熱意をあと押しし、未来の技術開発につなげる役割を担うべきという考えから、大会スポンサーとしてスポンサー特別賞を創設、表彰式で滋賀職業能力開発短期大学校、ものつくり大学、東京大学に計30万円を授与しました。
本大会は単に優劣を競うだけでなく、ものづくりの原点に立ち戻り、業界全体で賢い連携をとり、共有していくことも大きな目的です。宮沢社長が表彰後の挨拶で「稲山教授は、24年前に創設し、そして学生と共にずっと参加もしている。弊社はこの壁ワンに20年に渡る参加、スポンサードを通じて学生たちのアイデアも勉強してきました。そしてコストパフォーマンスの高い住宅や中規模木造建築が造れるようになった。今度は学んできた学生が参考にして、企業を超えた耐力壁を作って優勝した。ESG経営の基本として、これからも参加しながら学生の支援も強化していきたい」と、この実践型研究の発展が未来の技術開発へ繋がる想いを学生たちに語りました。

アキュラホームグループはスポンサーとして
3つの大学などに特別賞を創設、
表彰式で大学に授与